歯が痛い!命にも関わる歯の痛みの原因と処置

「歯が痛い」という人が、最近増加傾向にあるようです。歯が折れた、歯が割れた、虫歯・・・歯のトラブルは後を絶ちません。歯が痛い原因を知って、早めに対処することが必要です。

「歯が痛い!」というサイン

歯が痛いのは、憂鬱ですよね。実は、歯の痛みは命に関わる病気につながることもあるのです。たかが歯・・というものではありません。一般的に、免疫力が下がっているときに歯が痛むことが多いものです。「体調が悪くなると、いつも痛くなる歯がある。」「乳癌だと診断された直前に、そういえばここの歯が痛みだした。」「親戚が亡くなる直前、歯が痛いって言っていた。でも寝たきりで、治療ができなかった・・・」体調不良と歯が連動していることは、ありませんか?

歯は全身につながっています。感染源のある歯が自分のからだの一部、口の中にあるときそれは血流にのって、全身を巡っていることに他なりません。インフルエンザ、風邪など・・・外部からのウィルス侵入には注意を払いますが実は、自分のからだの中に免疫力が低下しているときには致命的にさえなり得る汚染源を、持っているのです。一本の前歯が腫れた直後に、心臓へそしてさらに脳へまわり2度倒れて一命を取りとめたことのある知人がいます。元々心臓が弱い方でしたが、深く考えさせられます。一本の虫歯から始まる全身の病気。今回は、歯の痛みについてその原因と対処法を考えていきたいと思います。

「歯が痛い」原因1. 虫歯が大きくなっている。

「虫歯は痛い!」と思っていませんか?いいえ、それが違うのです。虫歯自体は痛くありません。虫歯は、とっても小さな穴から始まります。エナメル質という歯の一番外側の固い部分に穴があいてそこから、虫歯は進行していきます。虫歯の始まってから、かなり進行して神経の部分近くに達してはじめて「歯が痛い!」と感じることになります。

 

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虫歯が始まる歯のエナメル質は、たった1ミリちょっとしかない固い部分なのですがすぐその下に、象牙質とよばれるエナメル質よりも柔らかく厚い部分があります。この象牙質は柔らかいので、虫歯がこの部分に進むと外部から見える穴とは比較的にならないほど大きく、虫歯がどんどん広がっていきます。こんなに小さな虫歯だったのに、どうしてこんなに大きく削られてしまうのだろうと歯医者に対して不信に感じてしまう原因のひとつです。実は、虫歯の部分だけを削っても本来は痛くはありません。虫歯以外の部分、虫歯の部分に接しているまだ健全な部分を触ったり象牙質のさらに進んだ部分には歯の神経(歯髄)がありますから神経近くに進めば進むほど、「歯が痛い!」と感じます。虫歯が原因で歯が痛くなる場合、相当神経近くまで虫歯が進んでしまっている可能性があります。虫歯はかなり進まないと一般的には痛みを感じないのですから大きくなる前に、虫歯の処置することが必要です。痛くないからといって、油断は禁物です。

虫歯が進行し、痛みを感じ、神経まで達してしまっている場合、神経を抜く処置という虫歯の次の処置に移行していきます。神経を抜く処置は、虫歯だけの治療と異なり時間もお金もそして健康へのリスクを負う治療が必要となります。何事も、早めの処置が大切です。

虫歯はどのように処置されていくのでしょう?

A.小さな虫歯の場合

虫歯の部分だけ削ってその部分に柔らかく自由な形を作ることができるようなプラスチックでできた材質のものを詰めます。一般的には、光を照射するとすぐに固まるので固めたあとは、はみ出した部分などを削り形を整えます。元々の歯に合わせた色のものを選択して詰めるので腕の良い歯医者でしたら、元の歯と一見何も変わらないように完成させてくれます。このプラスチックの詰め物は、前歯や奥歯でも歯の食べ物が噛み合わさる見える部分などに限られます。この処置は、虫歯を削って詰めるまで1日で終わることが可能です。

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プラスチック製のものは、最近では研究も進み強度もありますがビスフェノールAと呼ばれる環境ホルモンの問題も心配されたこともあります。それに対して、人体に影響はないとの結論が出ています。ただ、100%安全かといえば・・所詮人工物なので100%自然ということはあり得ず、化学物質過敏症の方などは反応して使えないこともあります。同じようなプラスチック製の詰め物といっても製造元によって微妙に成分も異なり、厳密に言えば、その人に合うもの合わない材質という差がどうしても出てきます。敏感な方にとっては異物としてからだが認識し、その部分の気の流れを妨げてしまうことが可能性としては、あります。免疫力がそれほど下がっていない方、それほど敏感ではない方はあまり気にしなくてもいいのですが、場合によっては、Oーリングテストやキネオロジーテストで調べてもらってから詰め物をした方がいいことがあります。小さな詰め物だから体全体に影響しないはず、ということは言えません。

B.比較的大きな虫歯の場合

神経まで到達していない比較的大きな虫歯の場合も虫歯の部分を削って、削った部分に歯の代わりになる人工物を詰めることになります。小さな虫歯と違い、比較的大きな虫歯はさきほどのプラスチックだけで補えないこともあるため、プラスチックの強度の問題もあり、詰め物を口の中でその場で作らず型を採って技工所で作ってもらい、次回に詰め物を入れることがあります。柔らかく形が自由自在になるプラスチックの詰め物とは異なりこの場合、別の材質になります。一般的に保険で作られるものは、金属製のもので金、銀、パラジウムなどで作られています。金属なので強度があり、丈夫な材質です。日本では一般的にこのような金属が使われていますが昨今では、その金属による全身的な影響がわかってきています。保険以外での金属は、「金」の詰め物があります。金はさきほどの金属のように強度が強すぎず歯にはやさしいといわれている金属です。強すぎる金属と歯が噛み合わさると、歯の方が柔らかくて歯を傷つける可能性があるからです。また白いものは、セラミック製の詰め物、セラミックとプラスチックがミックスされた詰め物などそれぞれ特徴のある材質のものが、削られた部分の代用として使われます。見た目は、プラスチックよりセラミックの方が歯に近く綺麗な仕上がりになります。たとえば、虫歯があるかどうか自分の目で直接確認することができないほど小さく見える虫歯でもさきほどお伝えしたように、象牙質とよばれる部分に進むと急に大きく広がっていることがあります。

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虫歯の部分だけを取り除いて詰めることができれば、歯を削る部分が少なくて済むのですが歯と歯の間にできた虫歯で、口の中で直接形を作ることが難しい大きさの場合や奥歯などで、手が届きにくい場所などは歯を削って形を作り、型を採ります。その型をもとに技工所などで詰め物を作り、次回入れるという処置になります。この場合、「詰めることのできる形」、つまり取り外しができる形にするためどうしても、虫歯ではない健全な歯質の部分も削って形を人工的に作る必要があります。もし、同じ歯の両側に虫歯がある場合虫歯自体は小さくてもその歯に入れる詰め物の形を考えた場合、歯の両端を入れて、全体的にまたがる形にしなければ詰め物としては成り立たないため、本来虫歯のない、かなりの健康な部分を便宜的に削る必要性があります。

 

また、何度も言うように所詮人工物なので歯と詰め物の隙間から虫歯ができたり、虫歯の取り残しのために詰め物の中から、虫歯がまたできてしまったり一度削ると、多々問題が発生していく可能性がどうしても出てきてしまいます。

C.歯の神経(歯髄)まで達してしまっている場合

虫歯を削っていき、神経近くに達している場合は歯科医師としては、痛みがさらに出ることを避けるために神経を抜かなくてもいい可能性があると判断される場合でも、神経を抜いてしまうことが一般的です。人間としては、目先の痛みをとって欲しいという願いを優先するために神経を抜くことによって起こり得るリスクを、あまり考えようとはしません。神経を抜いて、その歯がいわゆる「死」を迎えれば、生きていることによる痛み信号を発することはなくなるので歯科医師も、患者自身も、楽になれるのかもしれません。ギリギリのところで神経を残す場合、その後にしばらく治る過程で時々痛みが続く可能性がありますが歯が自分自身で神経を守るために、第二象牙質とよばれる固い部分を一層歯の神経近くにつくることがあります。目安として3か月ほどでこの第二象牙質が確認できれば神経は抜かずに、そのまま歯の神経を残すことができるようになります。神経を残すことの大切さを患者自身が気づくことができれば知らないうちに歯の神経を抜く治療を進められ、その後のリスクを負うことは少なくなるでしょう。

さて、どうしても神経を抜かなくてはならない場合もあります。広範囲にわたって虫歯が神経まで達してしまい、神経自体がすでに感染を起こしてしまっている場合など明らかに助からないケースも、もちろんあります。この場合は、「神経をとる」処置をしていくことになります。

 

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歯の神経がまだ生きているとき、一部そしてほとんど生きていないときがありますが

同じような過程での根管治療とよばれる根っこの治療が行われます。

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上の図のように根っこの先に膿が溜まっているのは、神経がほとんど生きていなくて感染を起こしている場合ですが

神経が生きていて根っこの治療をしなければならないときも、以下のように治療が進んでいきます。

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根っこの神経は歯の種類によって、1本から4本まで様々です。前歯は1本、奥歯は4本など、その歯に応じてそれぞれの神経に対する処置が行われていきます。上の図のような針のようなものを使い細いものから順番に、太いものまで使って感染した組織を取り除くと共に元々神経のあった空間にそれぞれ詰め物をするために、ある程度太くしていく必要があります。

 

前歯で神経が1本しかなく、ほとんど感染が見られないときには1回の根っこの治療で終わることも稀にありますが一般的にはほとんど毎週、針のようなものを使って感染組織を除去しながら同時に消毒薬を使い蓋をするという治療が繰り返されます。根っこの先まで綺麗になり汚染組織が除去されたら、根っこに詰め物をして空間を満たします。とくに根管治療の専門医は、拡大鏡を用いて行うことがあります。

しかし、この治療も100%完璧ということはありません。根っこの神経は、それぞれ枝分かれをしておりその部分の汚染組織を取り除くことは、機械的には不可能。消毒薬を使っても、完璧ということは難しいのが現実です。人間の目と手でできることは限られているため神経を抜いた歯の空間から、再度感染をすることは決して少なくはありません。免疫力が低下したときに、処置した歯が痛くなったり膿が出て腫れることがあるのは根っこの治療後の歯が多いのです。

 

根っこに詰め物をした後、根っこの上の部分は大きく穴があいた状態で歯としての強度がとても弱い状態にあります。この部分に、土台を入れることになります。保険では一般的に、この部分から金属を入れます。

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土台を入れたら、口の中で削って形を整え型を採り、最後に冠をかぶせます。隣の歯との隙間の調整、かみ合わせの調整をして、接着させて完成です。隣に歯がなかったり、他にも同じような治療を行っている歯がある場合は一本だけではなく、ブリッジと呼ばれるものをかぶせることもあります。また、冠をかぶせずに入れ歯の土台として使うこともあります。

 

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「歯が痛い」原因2. 象牙質の露出

歯の象牙質には、歯の一番外側にあるエナメル質に向かって放射状に象牙細管とよばれるものが無数に走っていて、それぞれ歯の神経(歯髄)とつながっています。外部刺激によって何秒かにわたって続く痛みは、この象牙細管が反応していると考えられます。虫歯によって穴が開いている場合、食事で噛むたびにその部分に食べ物が詰まって痛くなることがあります。また、冷たいものや熱いもの刺激によって誘発される痛みもあります。甘いもの、すっぱいものの刺激で痛みを感じることもあります。このように虫歯が原因でこの象牙細管が露出し、刺激を受けて痛みを感じることもありますが虫歯の状態も、虫歯の部分も、診査してみないとわかりません。この歯が痛い!と自分では感じていても実際別の歯の異常が原因だったということも少なくありません。

虫歯が原因ではない歯の痛みとして歯と歯茎(はぐき)との境の部分の象牙細管が露出している場合もあります。歯磨きの癖で、無意識のうちに強くこすっている歯茎に近い部分はそれが繰り返されるうちに、歯が削れてしまうことがあります。年齢とともに、歯茎がやせて下がっていくことがありますが歯ブラシの刺激によっても、下がってしまうことがあります。歯茎の境から歯の根っこの部分にかけて、歯はエナメル質とよばれる固い歯質ではなくセメント質とよばれる柔らかい歯質に覆われています。下がった歯茎には本来覆われているはずのエナメル質ではなく、柔らかいセメント質が露出してしまいます。すると、歯ブラシでも簡単に歯が削れていき、歯の神経(歯髄)とつながっている象牙細管が露出し、刺激によって痛みを感じるようになります。歯ブラシの刺激ではなく、歯ぎしりなどを繰り返すことによって同じような部分が削れていくこともあります。この部分の歯の痛みに対しては、白いプラスチックの詰め物をして刺激を遮断するかまたは知覚過敏用の薬を塗って露出を遮断する方法などが考えられます。

「歯が痛い」原因3. 歯が割れている

歯が割れている可能性もあります。歯は頑丈なものだから、簡単に割れるはずがないと思うかもしれませんが歯が根っこの部分で真っ二つに割れることなど、決して稀なことではありません。神経が生きている歯が割れることもあります。ズキズキする歯の強力な痛みは、歯の神経(歯髄)からくる痛みです。過去に治療をした歯で大きな詰め物をしている場合、歯の部分が薄くなっているところは脆く、噛んで割れることもあります。口の中からは一見してわからない場合でも、レントゲンを撮ればわかることが多く、大きく割れていなくてレントゲンでもわかりにくいときは歯科医師が歯が割れていることを想定して、調べてくれるはずです。早めに歯科医院に行って診てもらいましょう。歯が根っこの部分で大きく割れているときは、歯を抜く処置がされます。

実は最近2011年前後から、今までにはない傾向がみられるようになりました。Google トレンド日本で、どのようなキーワードで検索数が増えたのかグラフが示してくれています。これは「歯が抜けた」というキーワードでの検索ですが「歯が欠けた」、「歯が割れた」、「歯が抜けた」、「歯が痛い」も同様に検索数が急増しています。歯のトラブルで困っている方が急増していることに、驚かされます。

「歯が痛い」原因4. 歯ぐきからくる歯の痛み

A.根っこの先からくる、歯の痛み

根っこの治療をしても人間のやることなので完璧ではないことを述べましたが、根っこの治療後に、根っこの先に膿がたまって引き起こる、「歯ぐき」からくる痛みがあります。

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根っこに詰め物をしても、土台を立てて被せ物をしたあとに根っこの先に膿がたまってしまうのです。噛むときに、とくに痛みが増します。原因は根っこの感染ですから、被せ物、土台、根っこの部分の詰め物をすべて外して根っこの中の消毒、感染組織を取り除き、きれいにした後に、また根っこの詰め物、土台、被せ物をやり直します。保険ではなく、自費の被せ物などの場合、やり治すことで時間も費用もかかってしまうときには被せ物から外すことをしないで根っこの部分だけを歯ぐきからアプローチして、感染組織を取り除くこともあります。

B.歯周病からくる歯の痛み

根っこの先の痛みと似ていますが、歯のまわりの歯ぐきが赤く腫れて炎症を起こし、歯に痛みを引き起こすことがあります。

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歯のまわりの歯ぐきが炎症を起こしているため、噛むとさらに痛みが増すことがあります。歯が動揺し、歯周ポケットから膿が出てきます。膿が出てしまえば痛みがおさまることがありますが、膿の出口がない場合歯ぐきを切って排膿させることもあります。A.の根っこからくる膿とは違い、生きている歯で起きることがあります。歯が生きているとき(根っこの神経が生きているとき)は、虫歯のばい菌ではなくこの歯ぐきの炎症からのばい菌で、生きている歯の神経が感染を起こし、大きな虫歯のときと同じように歯の神経の痛みを引き起こすことがあります。炎症を起こしている歯ぐきを消毒し、膿を出し、かみ合わせを調整、場合によってはさらに根っこの治療が必要になります。

C.智歯周囲炎(親知らずの歯のまわりの痛み)

最近では、親知らずがまっすぐに正常に生えてくることはほとんどなくなりました。人間の進化?退化?と共に頭蓋骨の骨格の形までもが変化してきて目に見える形として、歯が並びきれずに歯並びが悪くなり、当然親しらずも生えてくるスペース不足のために横に向いて歯が生えてくることが多いのです。親知らずが頭を出した隣の歯との境目の歯ぐきには食べかすがたまりやすく、歯ぐきは炎症を起こし親知らずの歯自体も、虫歯になりやすくなっています。奥の奥なので、歯ブラシが届きにくく不潔になりやすいことも原因のひとつです。下歯槽神経とよばれる下あごの歯の根っこ付近につながっている太い神経に親知らずが触れていることがあるので、この太い神経を傷つけずに抜歯をしてもらうことが、再発防止のためにも第一選択になります。

「歯が痛い」原因5. 副鼻腔炎

鼻腔とは、鼻の穴の中のことですが、頭蓋骨の中の、この鼻腔のまわりには、骨で囲まれた空洞がありこの空洞部分を、「副鼻腔」といいます(上顎洞、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞)。副鼻腔のひとつ上顎洞は、上顎の奥歯付近と接しています。上顎の奥歯が痛くなり頬のまわりが痛い、からだを動かすと響く、痛い方から鼻水が出るなどの症状が同時に出ることがあります。歯自体には問題がなくても、副鼻腔が感染を起こして歯が痛くなります。風邪などで、ウイルスや細菌が鼻腔に感染して炎症を起こし、それが副鼻腔にまで及ぶことなどが原因です。

Image courtesy of marcolm at FreeDigitalPhotos.net

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