虫歯を予防するだけじゃない、噛むことは生きること。

末期がんの方が、玄米粥など食べられるものを、しっかりと少量ずつよく噛んでトロトロになって自然に喉に入っていくように食べていたら、癌が消えて元気になった。そんな話を、聞いたことがあります。奇跡的なことが起きるのは、噛むことによって出る「唾液」に秘密があるのです。

よく噛んで食べて免疫力を高める

「卑弥呼の歯がい~ぜ」という言葉を聞いたことがありますか?私はこれを、歯学部の大学の授業で習いました。

卑弥呼が生きていた時代は、今のように食べ物は柔らかくないはずなので、よく噛んで食べていたのでしょうね・・虫歯も少なかったはずです。

「よく噛んで食べなさい!」誰もが一度は言われたことがあることでしょう。今は柔らかい食べ物が主流で固いものを食べることはあまりないので、「良く噛んで食べる」という機会は、意識しないとなかなかないのが現状だとお思います。

話は元に戻しますが、良く噛んで食べることには、主に8つの「いい理由」があって、それを覚えやすくするために「卑弥呼の歯がい~ぜ」頭文字をとって「ひみこのはがい~ぜ」と覚えたのでした。

ひ・・肥満防止

よく噛んで食べると満腹中枢がはたらくために、食べ過ぎないですみます。人間の脳の視床下部とよばれるところで私たちの食欲はコントロールされています。食事開始から20分ほど経つと、レプチンと呼ばれるホルモンが分泌され、この刺激が満腹中枢に伝わります。良く噛まないで食べると、このレプチンが伝わる前に食べ過ぎてしまうことになります。

良く噛んでゆっくり食べること。

フランス料理を食べに行ったとき、さほど量は多くないのにあの雰囲気の中で、慣れないフォークとナイフを使ってゆっくり食べると、なんだかとっても満腹感があるのは・・このためなのでしょう(笑)

み・・味覚の発達

食事はゆっくりと味わって食べることが大切ですよね。良く噛むことによって、唾液がたくさん出てきます。味わって食べることで、味覚の発達が促されます。味を感じる味蕾と呼ばれる組織は、二十歳をピークに減少していきます。若い人とお年寄りとでは味の感覚が違うことは機能的な理由もありますが、子供の頃に食べた味が、その後の味覚の感覚につながっていくことはご存知の通りです。

こ・・言葉の発達

良く噛むことで筋肉が鍛えられて、言葉の発達が促されます。大人でも良く噛むことで、顔の筋肉が鍛えられて血行も良くなり、若々しさを保つことができます。

の・・脳の発達

良く噛むことで、歯を支えている歯根膜が刺激を受け、脳細胞にまで伝わります。良く噛むことで、脳細胞が活性化されることが、わかっています。

子供の脳の発達にはもちろんのこと、大人のボケ防止にも役立ちます。歯の本数が少ない人ほど、ボケやすいといわれいます。

は・・歯の病気の予防

食事をした後は、すぐに歯を磨きましょう!と言いますが(本当は、歯をすぐに磨いてはいけない、という科学的な理由もあるのですが、またご紹介させていただきます。)みんなで楽しく食事をしているのに、終わったらすぐに歯磨きに席を立つ人って・・なかなかいませんよね。

それでも虫歯にならないのは、唾液のおかげです。

食事をするたびに、口の中は酸性になります。つまり、歯が溶け出すのは酸性のとき。虫歯になりやすい状態が、酸性のときです。しかし、食後一定時間が経つと唾液の作用でアルカリ性に戻してくれます。

一度溶けた歯の成分の再沈着も、アルカリ性のときには可能になります。(再石灰化作用といいます。)

一日に何度も口の中に食べ物を入れる人は、とっても虫歯になりやすいのです。口の中が酸性になりっぱなして、いつでも虫歯になりやすい環境をつくってしまいます。間食の回数、食事の時間を規則的にする習慣を子供の頃から躾けることは大切なことです。

また唾液には、殺菌、抗菌作用があります。

赤ちゃんが唾液をたっぷりと出しているのは、とっても健康的なことです。年齢と共に唾液が出にくくなるので、よく噛んで唾液をたくさん出すことが、免疫力を高めて健康を保つために、大切です。

口腔乾燥症、ドライマウスとよばれる疾患があります。唾液の分泌量が、通常より少なくなって口の中が乾燥します。加齢と共に唾液腺の機能が低下するだけでなく、薬の副作用、シェーグレン症候群など全身的な疾患、ストレス、カフェイン、ニコチン、アルコールの過剰摂取、いつも口を開けたまま呼吸する、亜鉛などの不足などが原因として挙げられます。

ドライマウスになると、虫歯が急激に増えることがあります。唾液の自浄作用、殺菌作用によって、私たちは虫歯を予防することができるのです。

が・・癌の予防

唾液中のペルオキシターゼという酵素が、食品中に含まれる有毒物質の発がん作用を弱めてくれることがわかっています。

噛めば噛むほど13の奇蹟 斎藤滋 新講社 1997/08 によると、癌患者と虫歯との関係に相関性があり、それが唾液によるものだと結論づけられています。(以下抜粋)

よく噛めば、がんの予防になります。さまざまな研究があって、それらの総合として、今、噛むことにがん予防の効果ありと断言できるのです。

噛むことががんの予防になることを立証したのは、同志社大学工学部(生化学)教授の西岡一さんです。西岡先生も咀嚼学会のメンバーです。

西岡さんは発がん物質といわれるものに、唾液を加えてみるという実験をしました。トリプ・P-1という強力な発がん物質に唾液を加えると、明らかに発がん作用が抑えられていることがわかりました。

10億個のバクテリア細胞当たりの発がん作用が、唾液を加えなかったほうは六六〇個もあったのに、唾液を加えたほうはわずかに五〇個しかありませんでした。これは驚くべき結果です。

(中略)

国立がんセンターの疫学部長をされていた平山雄先生は、胃がんの患者さん160人を調べた結果、かなりの患者さんが若いころから虫歯に悩まされていたということがわかりました。健康な人の約二倍も胃がんの患者さんの虫歯は多いのです。

食道がんの人も虫歯が多いという報告もあります。唾液にはがんを抑える物質が含まれています。それと同じで唾液には虫歯を抑える働きもあります。つまり、よく噛むことが、がんを抑え虫歯を抑えている可能性が非常に高いのです。

当時の食事を再現して咀嚼回数を検証したところ、邪馬台国の卑弥呼は3990回、江戸幕府の徳川家康は1465回という結果が出たということです。やはり卑弥呼の時代は固い食べ物だったので、よく噛んで食べなくてはならず、自然に噛む回数が多かったのですね。

時代と共に噛む回数が減少していったことが、虫歯や癌などの疾患の増加原因のひとつになっているということが、いえるのではないでしょうか。

い・・胃腸の働きをよくする

唾液には消化酵素が含まれています。良く噛んで食べることで、胃腸に負担をかけず食べ物の消化がスムーズに行われるようになります。

ぜ・・全身の活力

人間は食べ物から、生命活動を維持しています。どのような食べ物を食べるか、ということも問題ですが、同じ食べ物でもどのように消化して食べ物をからだに取り込むのか、ということも大切です。

良く噛んで「食べる」ということが、口だけの働きではなく脳や消化器系、さらには全身へと影響を与えていることは、なかなか知られていません。

良く噛んで食べるためには、噛んで痛い歯などがあったらできませんね。歯ぐきが痛い、というのも良く噛むことを妨げてしまいます。

 

ところで、ひとつ。私事で恐縮なのですが、私は良く噛んで食べることが、なかなかできません。(;虫歯があるわけではありません。歯ぐきが痛いわけでもありません・・

実は矯正治療をしてから、噛むことに違和感があるのです。

歯を4本抜いて、さほど悪くなかった歯並びを治したのが20年以上前。顎の位置、舌の位置、噛むときの位置、すべてに違和感があり、「噛む」ことに無意識にストレスを感じているのです。私があまり良く噛んで食べていないことを、以前勤め先の歯科医に指摘されたことがありました。

たった何ミリの世界ではありますが、歯を抜いて矯正治療をすることによって、舌がおさまるべき空間が狭められ、それによって、舌骨の位置も変わり、空気の通り道も、顎の位置も、すべて本来の位置ではなくなったわけで・・からだが何かおかしい、と感じるのは無理のないことだろうと思います。

矯正の専門医になった同級生に「違和感を感じる。」ことを伝えたら、思いっきりバカにされましたけど。そんなことを言っているのはお前だけだと。患者の気持ちも少しはわかってよ、と、みんな偉くなったものだなと、その時には思いましたね。(苦笑)

良く噛んで食べること自体にストレスを感じてしまう、機能的な問題もありますが、まずは今日から、良く噛んで食べることを意識して実行してみてください。健康は、まずは口の中から。噛むことは、確実に、元気に生きることにつながります。

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