牛乳のカルシウムは歯と骨に逆効果?4つの科学的根拠

牛乳を飲むと、骨が強くなる。カルシウムがいっぱい入った万能の飲み物。学校給食でも当たり前のように存在する牛乳ですが、実はこのような私たちの思い込みに警告を発している人たちが、世界にはたくさんいます。

牛乳などの乳製品アレルギーが増えている

今日多くの開業医が、患者の乳製品アレルギーを報告しています。湿疹、喘息、偏頭痛、便秘、花粉症、関節炎、胃腸障害、心臓病、睾丸癌などがすべて乳酸品の大量消費と関連性があることを・・・ご存知ですか?

ある11歳になる男の子の話です。彼は生後5か月のときに喘息になりました。コルチゾンを含む薬品を使って、吸入器での治療を受けていたが、着実に状態が悪化。そして、牛乳など乳製品にひどいアレルギーがあることが判明しました。彼は母乳で育てられたわけではなく、ずっと調合乳を与えられていました。彼の喘息は、彼のからだがタンパク質を分解できないことが原因でした。未消化のタンパク質の破片が、肛門から肺に至る粘膜全体を悪化させる免疫反応を引き起こしていたのです。牛乳、乳製品をやめると、彼の喘息は2週間でおさまり、それ以降は全く再発しませんでした。

牛乳には、母乳の3倍のタンパク質とほぼ4倍のカルシウムが含まれています。ただ、それが果たして人間の赤ちゃんに適した量、適した形かといえばそうではありません。どの年代の人間にとっても、これは人間の生理には適していものないのです。人間の赤ちゃんは、本来お母さんの母乳で育ちます。犬の赤ちゃんは、犬のお母さんから。同じように、牛の赤ちゃんは牛のお母さんから。犬の赤ちゃんに、人間の母乳を与えるのは・・明らかにおかしな話ですよね。

赤ちゃんが牛乳を飲んでも消化できない結果、肝臓に胆石ができてしまうことも、珍しいことではありません。疝痛とガスに苦しんで泣き止まず、睡眠障害が起きることも考えられます。人のからだが犬や馬の乳を必要としないように、牛の乳、牛乳も、本当は必要としないことは・・自然の摂理として当然のことですね。

牛乳のカルシウムが引き起こす骨粗鬆症

栄養が豊富だからといって、それらがどのように吸収、消化されるのかについて考えなければ、本当の意味での栄養にはなりません。牛乳は多くの粘液を形成するので、消化管全体に過敏症うっ滞を引き起こす可能性が知られています。牛乳をいつも飲んでいると、腸の被膜が硬化して骨の形成に必要なカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの栄養素の吸収を制限してしまいます。必要な栄養素を吸収できなければ、栄養を摂取する意味がありません。さらに、牛乳を飲まなければ骨粗鬆症になると信じられている昨今ですが、非常に興味深いデータが、世の中には存在しています。

以下は、新谷弘実著 「病気にならない生き方」からの抜粋です。

牛乳のカルシウムは、小魚などの食物に含まれるものより吸収がよいと言われますが、それは少し違います。人間の血中カルシウム濃度は一定しています。ところが牛乳を飲むと、血中カルシウム濃度は急激に上昇するのです。そのため、体は血中のカルシウム濃度をなんとか通常の状態に戻そうというコントロールが働き、血中の余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄してしまうのです。

つまり、カルシウムをとるために飲んだ牛乳は、かえって体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招くのです。牛乳を毎日たくさん飲んでいる世界四大酪農国であるアメリカ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドの各国で、股関節骨折と骨粗鬆症が多いのはこのためでしょう。

これに対し、日本人が昔からカルシウム源としてきた小魚や海藻類に含まれるカルシウムは、血中カルシウム濃度を高めるほど急激に吸収されることはありません。

世界的にも有名な胃腸内視鏡外科医である著者は、日本で増加し続けているアトピーや花粉症などのアレルギーの第一の原因に1960年代初めに始まった学校給食の牛乳にあると、指摘しています。また 毎日ヨーグルトを食べているという人で、よい腸相の持ち主に会ったことがないといいます。牛乳が骨粗鬆症をひきおこすことが考えられる主な理由には次にようなことが挙げられます。

・牛乳に含まれる主なタンパク質「カゼイン」は、吸収されにくい。

・人間の母乳の300倍も含まれているカゼインは、人間の胃腸に入ると固まってしまう。

・乳類に含まれる成分、乳糖を分解する酵素はラクターゼと呼ばれるものだが、日本人はある一定の時期を除いて、このラクターゼがほとんど働かない。ラクターゼが働く例外的な時期とは、赤ん坊の時期。

幕末名医の食養学 沼田 勇著 光文社より

日本人に少ないラクターゼ

私たち日本人の小腸には、乳糖を分解する酵素であるラクターゼが欠如しています。乳糖とは哺乳動物の乳の中にある糖分のことです。このラクターゼは乳児には認められるけれど、離乳期になると消えてしまいます。これは離乳を促すメカニズムの一つだといわれますが、欧米人には大人になっても、このラクターゼが小腸内に残っているので、老人になってからでも牛乳を飲めるのです。
日本人の食物アレルギーの半数近くは、牛乳および乳製品のせいだという研究報告もあります。
牛乳が日本に渡来したのは七世紀のころといわれ、その後の江戸時代にもオランダ人が持ち込んだという記録はありますが、日本人の食生活の中に定着しませんでした。いずれにせよ、日本人を含め東洋人は牛乳を飲まない民族であったことは、その遺伝子が証明しています。
第二次大戦後、牛乳の栄養価は高く評価されて、学校給食に欠かせなくなりました。粉ミルクの功徳は計り知れないほどですが、そのかわり、昔はなかったアトピーや花粉症は、このあたりからきているとも考えられます。

・カルシウムとマグネシウムの含有量の比がほぼ10対1。マグネシウムはカルシウムを正しく働かせるためにとても重要な役割を担っているものだが一般的にはカルシウムとマグネシウムの割合が2対1くらいが理想だといわれている。牛乳をたくさん飲むと体内のミネラルバランスを崩し、マグネシウムを招き、カルシウムは吸収されにくくなる。

・牛乳には、カルシウムより量的に多くのリンが含まれている。その多くのリンを代謝するために、からだは余分なカルシウムを必要とし、それは骨、歯、筋肉から取り出され、からだのカルシウム不足を生じさせることになる。乳製品の摂取が長期間続くとからだのカルシウムの蓄えは補充されるようりも早く消費されるので、骨組織の損傷につながってしまう。

・乳タンパク質には、植物性タンパク質の約3倍も多いイオウが含まれている。これは血液を過度に酸性にするので、からだは大量のミネラルを動員させてしまう。組織と臓器からミネラルを奪い、アシドーシスに至る。

・毛細血管の結合組織、基底膜に過剰な量の乳タンパク質が蓄積すると、必須ミネラルやビタミンがからだの組織に行きわたらなくなる。栄養素、特に骨や関節を形成する栄養素が減少していく。

下の図は、カルシウム摂取量と骨粗鬆症の関係を表したものです。

milkpicture7

牛乳カルシウムの真実より引用

牛乳のカルシウムは、骨を強くするという私たちが教えられてきたことは、どうやら違うようなのです。骨粗鬆症を予防する、というのも嘘の可能性があります。上の図からもわかるように、乳製品のカルシウムを摂取すればするほど、骨折率が高くなることが明らかになっています。カルシウム摂取量の多い国ほど骨粗鬆症が多いというカルシウム・パラドックスを初めて報告したのは、ハーバード大学のヘグステッド(Hegsted DM)です。

牛乳とアレルギーと糖尿病

さきほどの新谷弘実先生の臨床データによると、牛乳や乳製品の摂取はアレルギー体質をつくる可能性が高いことが明らかになっています。また妊娠中に母親が牛乳を飲むと、子供にアトピーが出やすくなるという最近のアレルギー研究の結果とも一致しているといいます。科学者たちは、牛乳の中のタンパク質、カゼインが免疫反応の引き金となって、アレルギー反応を起こす抗原と反応することを発見しています。

また、子供が母乳で育てられるのが長ければ長いほど、糖尿病(インスリン依存性糖尿病)が発病するリスクは、低くなることがわかっています。糖尿病患者は、血液中に特定のタンパク質に対する異常に多くの抗体を持っていることが明らかにされています。

低脂肪乳は、全乳よりもからだに良い?

全乳を消化するために、からだは大量の胆汁を必要とします。いつも牛乳を飲んでいると、肝臓の胆汁産生能力を疲弊させるおそれがあります。では、低脂肪乳はどうかといえば・・事態をいっそう、悪くするといいます。

低脂肪の牛乳を消化するのには全乳ほどの胆汁を必要としませんが、乳タンパク質は自然な量の乳脂肪がないと消化できずカルシウムも消化吸収されないため、大量の未消化の乳たんぱく質が体内の酸性度を増加させてしまいます。その結果、関節、動脈、腎臓の石灰化を引き起こすおそれがあります。

市販の牛乳の危険性

市販の牛乳は、その成分がホモゲナイズ(均質化)されています。つまり、搾乳した牛乳の脂肪分を均質化させるために撹拌されています。撹拌するときに牛乳に空気が混じり、乳脂肪分が過酸化脂質になってしまっています。過酸化脂質というのは「酸化がとても進んだ脂」。この「錆びた脂」とは、体に非常に悪い影響を及ぼします。その錆びた脂を含んだ牛乳を、今度は100度以上の高温で殺菌します。エンザイムは熱に弱いため、48度から115度の間で死滅します。

大切なエンザイムを含まない市販の牛乳は、脂肪分は酸化し、タンパク質も高温のため変質しているというある意味で最悪の食物なのです。市販の牛乳を母乳の代わりに子牛に飲ませると、その子牛は4、5日で死んでしまうそうです。

さらに、乳牛に餌として与えられるホルモンにも、問題があります。乳の産出を増加させるための牛成長ホルモン。ホルモンが誘発する人工的な乳の産出量増加は多くの牛の病気をひきおこし、さらにそれに対して、大量の抗生物質が投与されています。牛乳、乳製品にはこれらの薬の毒素が入ってしまっているのです。

私たちは学校給食や宣伝の情報から、牛乳はからだに良いもので、なくてはならないものだと信じています。牛乳とアレルギー、カルシウム、危険性については、多くの出版物や情報がすでに存在しています。とくに女性の場合、乳癌との関連性も指摘されており、今まで乳製品を摂取しなかった国の女性たちが摂取するようになってから、その国で乳癌というものが発生して増加したこと。乳癌と診断された患者が、その後乳製品を一切摂取しなかった場合再発率が低下することなど、かつて私も本で読んだことがあります。

このような多くの事実がわかっているのにも関わらず、今でもなお牛乳神話があるのは、なぜなのでしょうか。私も何年か前に気づいてから、子供たちの学校給食の牛乳を辞めさせました。当時の担任の先生は牛乳の危険性についてはご存知でしたが、学校全体、日本全体の方針にはどうすることもできないことをおっしゃっていました。しかし、ほとんどの先生方は牛乳についてのこれらの事実をご存知ないと思います。知らない先生には、子供がアレルギーで飲めないということにしていました。(説明しても理解されない可能性はあるので、無駄な衝突は避けました。)

現在は環境汚染の問題もあり、牛乳はさらにリスクの高い危険性のあるものになってしまいました。アレルギー、花粉症などのある方はとくに、改めて牛乳、乳製品の摂取について考えてみる必要性がありそうです。実際に、かつて世界のある地域で乳製品を主に食べていた人たちが虫歯もなく、骨も丈夫だったという記録があります。しかし、その頃と現在では自然環境や加工品の流通、食生活が異なります。牛乳などの乳製品のカルシウムが骨や歯を丈夫にしてくれるのは、太陽をたっぷりと浴びた無農薬の牧草を食べて、自然の中で育った牛のものに限られるのかもしれません。そして、人間自身も自然の中で自然な生活をしていたからこそ健康的だったのでしょう。何もかも不自然になってしまった現代では、残念ながらそれらを期待するのは難しそうです。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*